がま口キーホルダーは最高のアセスメントツール

さくらほりきり×埼玉県作業療法士会 会長 宇田英明 様

 

先日、埼玉県作業療法士会 会長の宇田様より、かなり簡単にいいますと「さくらほりきりのがま口キーホルダーがすごい!!!」

というお声をいただき、精神科作業療法の現場で何がそこまで喜ばれてるのか?ということで私たちもとても気になり、

宇田様のもとへお話を伺いに行って参りました。

 

宇田様は「がま口キーホルダー」が発売された当時(2003年頃)に勤務地(精神科作業療法)でさくらほりきりを知り、

がま口キーホルダーと運命的な出会いを。試しに作ってみると「おもしろい!」。これは、もしかして!
アセスメント(初期評価)ツール」として使えるのではないか。実際に行ってみるとぴったり!理由はいくつかある。


・初期評価(アセスメントツール)に最適
 初期評価をするにあたり、医療的な検査が主。しかし「検査」ということが患者様の気持ちも重くなる。
「人から評価されること」に敏感な方が多い。その点、ものを作るということが見た目もそうだが、検査という概念をなくし、患者様の負担を大きく低減しスムーズに評価していくことができる。(治療臭くない)

 ①説明書が絶妙に良い
説明書を見て作ることからさまざまな評価を行える
1.文章で理解が出来るか 2.図なら理解が出来るか 3.完成見本があれば出来るか?困った時に人に聞けるのか? 自分で考えず人に聞くのか?
説明書の上下や左右の関係を認知できるか 等々

 ②2個1組ということ
1つ目はまず、説明書を見ながら作ってもらう
2つ目は再現性を確認する。
また、2つ目は担当看護の方などにプレゼントして、喜ばれ、円満にコミュニケーションが取れるようになるという付加価値も(精神科の治療の現場は、なかなか明るく健康的な出来事・ふれあいがない中で喜ばれる)

 ③布柄を選ぶということ
どんな風に選ぶ人なのか。自分のため?誰かのため?まったく何も考えずに?など評価対象になる

 ④短時間かつ危険な道具をほぼ使わない
10~15分。OT室に来られない閉鎖病棟の方も、トレーに入れて部屋に持ち運びその場でできるラジオペンチとつまようじだけ。
(精神科なので危険物は特に慎重に)

 ⑤失敗しにくい
ボンドがはみ出しても乾けば取れる。見栄えに差がない。誰でもうまく出来上がらないと嫌になるがそれがない。逆に簡単すぎると、課題が見つけづらい。

上記のことから、今でも使い続けていただいています。
どこまでも患者様の目線で取り組むことを怠らない宇田様の姿勢に学ぶことも多く、今後もいろいろ教わりながら「作業療法の現場」において作業療法士様、患者様等々のよろこびにつながるキットの開発に取り組んでまいります!