“妙技研修会”にお邪魔しました

OTの妙技がつまった研修会!

<明日から使える!全領域のOTに役立つ!精神科OTの妙技研修~埼玉編>

さて、前回もこちらで打合せの様子をご紹介させていただきました、

<明日から使える!全領域のOTに役立つ!精神科OTの妙技研修~埼玉編>が開催されました!

参加された作業療法士の皆様に、運営側の作業療法士の皆様を含め100名を超す人数。

いったいどんな研修会になるのか期待が膨らみます!


まず、はじめに研修会実行委員長の原様(こころとくらしの地域推進委員長)より開会のあいさつ。

 

ここで「どうやら普通の研修会ではないな。」と思わされることに…

 

原委員長、画像では小さすぎてあまりよく見えませんが

耳に「がま口キーホルダー」ならぬ「がま口ピアス」を

つけて開会のあいさつです!

 

場の雰囲気を和ませる原委員長、苦心の妙技が炸裂!

一気に楽しい雰囲気に。

おかげ様で私たちは「がま口キーホルダー」の新しい未来を

見つけることができました(笑)

 


 

 

 

 

 

 

続いて、埼玉県士会 宇田会長にバトンタッチ!

本日の内容が発表されました。

そしていよいよ・・・

がま口キーホルダーのワークショップです!

「治療臭くない」「初期評価に最適」との理由はいかに!?皆様ご自身で体験し、肌で感じるワークショップ。

完成後は、グループごとにディスカッションを行い、感想を発表していただきました。

 

ここでいただいた感想の一部をご紹介します

 

・個別で作るのもいいし、皆で話し合いながら材料を共有して作れるのが良いと感じた。

・柄を増やして(子供向け)幅広く共有出来るものになる気がした。

・小さくて細かい作業が多いから高齢者や認知症の方には難しい工程が多いように感じた。

・新人OTに作ってもらってOTの見る視点を学ぶツールに使ってみたい。作業やらなくなってたのでまたやりたいと感じた

・実際にやってみて、自己紹介の時より作業が始まってからのが自然に話せたり繋がりや雰囲気づくりがしやすくなった

・買えば簡単だけど作るってよい

・女性には良さそう。「誰かのために」なら男性にも良さそう

・短時間での作業で色んなもの(興味・視点・能力など)を見ることができる

・楽しみながらできる

・評価っぽくないので、受け入れられやすそう・自分の特性がわかった

・「評価」というとすごいことをやらされそうな気がするが、お互いに気構えないのでよい

・2セットでチャンスがあるのがよい。実際2個目のほうが自分もうまくできた

・このパーツを入れる作業とか、説明書を折る作業とか、手作業なんだろうか。就Bに仕事としてほしい。

 もしくは障害者雇用枠を開拓したい。

・サイズが小さいので大きいサイズもあると良い

・短時間に集中力や必要な能力がアセスメントできるのは良いなあって思った

・頓服を入れて必要なときに使えるのが便利

・対象者によっては説明書が見えにくいかも知れない → 写真を入れたり大きくしたりする必要もあるかも

・柄がきれいで完成度が高く見栄えがする → 男性っぽい柄ももっとあると良いかも

 

・面白かった。使用する道具が多いので、訪問支援だと限られる。普段は折り紙やはさみを持っていき、

 紋きりをやる。時間も限られている。材料費がかからず見栄えがいい。

・身体科ではあまりやってこなかった。麻痺が軽くて高次脳機能障害のあるかたにやれたら。

・急性期につとめている。見栄えがいい。値段が現実的ではない。手順が明確で、コンプリートされてていい。

・作ろう、と誘って、そこから評価ができるのがいい。

・医師からの言われ方が違うので、どのように伝えているのか、説明して導入するのか知りたい。

 患者さんにどう伝えてフィードバックするのか、やったままにはしたくない、でも全部言うのもどうか。

・導入のしかたでは、まわりにどう伝えるのか。OTはすぐにわかってくれるが、他職種には評価だとわかってもらいにくい。

・看護師さんにわかってもらえない。導入するにしてもわかってもらえない。手工芸、などの種目でしかみてもらえない。

などなど。

 

それぞれの立場から患者様へ使うことを想定して真剣に話あい、感想を述べていただきました。

改善した方がいい点なども含めとても参考になりました。

 

 

感動!埼玉の彩子さん

まだまだ続きます!写真の方がそう、彩子さん!ではありません。

精神科OTの吉田成花さんが仕切るコーナーは、感動の声が多かった「新卒OTの奮闘~埼玉の彩子さん」

新卒OTである吉田さんが彩子さん(仮名)という患者さんにがま口キーホルダーを作ってもらった体験を発表。

強度の潔癖、後ろ向きだった彩子さんの笑顔を増やすことができたという実例を報告。「彩子さんを笑顔にし社会復帰してほしい」という吉田さんの強い思いに一同大感動。

私自身も改めて大事なことは「人が人を思う心」、「喜んで欲しい」という思いなんだと痛感をしました。

吉田さんの姿から母が子を思うような、無償の愛に似たものを感じとても温かい気持ちに包まれました。

このような純粋な皆様に「がま口キーホルダー」が使われていることに感謝の思いでいっぱいです。


最後に弊社社長の堀切が挨拶。

「引き続きつくる喜びをお届けして参るとともに、より作業療法の現場でよろこばれるキットを皆様とともに作り上げていきたい」と。

 

本当に4時間近い研修があっという間に感じました。それだけ内容の濃い、充実した研修会でした。

100名近い参加されたOTの皆様にがま口キーホルダーを作っていただく様子を見るのも圧巻で、本当に心が動かされた1日でした。

埼玉作業療法士会の皆様本当にありがとうございました!